小児集中治療室(PICU)とは、新生児期以降のすべての重篤な小児のケアと治療を行う、小児ICUです。当院は、2013年5月に大学病院としては初めて小児救命救急センター*の指定を受け、6床のPICUを開設しました。
小児救命救急センターでの治療は、病気や事故にかかわらず、呼吸不全、ショックなどで救急搬送される症例や、他の病院などで処置が困難なため転院搬送される小児救急患者が対象になります。PICUに入室する多くのお子さんは人工呼吸管理が必要で、また、状態によっては、緊急の血液透析、血漿交換、脳低温療法、人工心肺などの特殊治療を行うことがあります。また、このためにPICUでは、成人の集中治療室(ICU)や新生児集中治療室(NICU)とは異なり、小児の体格に合ったチューブ、カテーテル、輸液ポンプなどを装備しています。
当センターでの診療は、6名の小児担当医を中心に、他の救命救急センタースタッフや小児科各専門グループ、小児外科、心臓外科、整形外科、脳神経外科、放射線科、耳鼻科、麻酔科などの他の診療科、看護スタッフ、臨床工学技士などと協力・連携して行っています。小児担当医は24時間365日常駐し、小児救急医療の「最後の砦」として診療にあたっています
*2017年3月末現在、小児救命救急センターは全国12か所