九州大学医学部 小児科 [成長発達医学分野]

研究グループ紹介 神経

九州大学小児科神経研究室は、脳と心の発達を統合的に理解することを目指しています。私達と出会った患児やご家族に、最良の診療をこれからも永く提供するためです。先輩方がこれまで培ってくださった経験と実績にもとづいて診療にあたる私達の基本姿勢は、専門領域を超えて人と人をつなぐ臨床研究、時代と世代を結ぶ教育リレーを実現する上で大切です。臨床を起点とした生命科学への挑戦と、得られた研究成果を臨床に持ちかえる、両方向性のトランスレーショナル医学研究を通して、小児神経疾患の克服へ向けた歩みを続けていきます。

疾患のメカニズム研究

小児急性脱髄性疾患の臨床像と病因・病態に関する研究

急性散在性脳脊髄炎や多発性硬化症などの脱髄性疾患の実態を把握するために、厚生労働省の免疫性神経疾患に関する調査研究班の事業として日本人小児脱髄性疾患の全国疫学調査を行いました。小児免疫性脳炎研究グループとの共同で、その臨床的特徴を明らかにしました(Yamaguchi Y. Neurology 2016)。

自閉症と難治性てんかんの発症メカニズム

発達障害、難治性てんかん、その他幅広く、多様な遺伝的背景を有する脳疾患の発症要因を分子レベルで明らかにするために、国内外の施設との共同でゲノム解析を行っています(Kanemasa H. et al., BMC Neurology 2016)。遺伝的な要因が判明した後、患児一人ひとりが異なる症状を示す理由を考察し、その理解を通して新たな治療標的を同定することを目指しています(Ohkubo K. Sci Rep 2015; Matsushita Y. Sci Rep 2016)。

MRIと機能的イメージング

小児急性脳症の診断と治療

当院小児救命救急センターと連携し、けいれん重積後に遅発性の拡散能低下を示す急性脳症(AESD)の早期診断を可能にする臨床像と神経学的予後に関連する特徴的な画像所見を研究しています(Lee S. J Neurol Sci 2016)。

発達障害の病態に関する脳生理学的研究

機能的MRIおよび近赤外線脳機能イメージング法を用いた発達障害児の脳機能の研究を行っています(Sanefuji M. Cortex 2016)。

生命倫理学

重篤な疾患に罹患した子どもの治療方針に関する倫理医学的研究

医師が治療方針決定時にどのような問題に直面しているのかを明確にしています。

酒井康成

研究グループ紹介Clinic & Research group

10の専門グループに分かれて診療・研究を行っています。全ての分野をカバーし、かつ教育にあたっています。

  • 免疫・血管
  • 腫瘍
  • 感染症
  • 循環器
  • 神経
  • 腎
  • 新生児
  • 内分泌・代謝・遺伝
  • 救命救急
  • アレルギー