みなさんが小児科に抱いているイメージとはどのようなものでしょうか?
症状を訴えることができないこどもを診察するのは難しそう、すべての内科専門領域をカバーする小児科は覚えることが多く自分にやっていけるか不安がある・・・などの思いがあるかもしれません。また、小児科医は忙しそう、少子化に直面している現在に小児科を選択することへの不安もあるかもしれません。
一概に小児科といっても、専門分野は新生児、循環器、神経、血液、がん、免疫、腎臓、感染症、アレルギー、代謝・内分泌、救急と多岐に渡ります。そのぶん、研修の中で学ぶことは必然的に多くなります。少子化が進む中で小児科医への社会の期待はますます大きくなり、その役割も多岐にわたっています。
しかし、それこそが小児科の魅力であるとわたしたちは考えます。
小児科医は昔からこどもの総合医として医療を担ってきました。みなさんが子どものときにも、風邪や腹痛などで困った時に近くの小児科の先生に診てもらったことがあると思います。小児科医はいつの時代も、総合診療医として病めるこども達やそのご家族の期待に応えてきました。
病気だけではなく、その人全体を診る。医療が発展し高度に細分化した現在においても、わたしたちは、こどもたちを全人的に診ることを第一に考えています。個々の小児科医が専門性を高めるために研鑽を積む一方で、専門性の垣根を超えて多方向から、温かい視線でこども達を診ることができる環境がここにはあります。
病気を克服して大きく成長していくこどもたちから、日々大きなエネルギーを与えられる小児科医はとてもやりがいがあります。こども達の成長と自分の成長を重ね合わせられるような、温かい目線を持った仲間を私たちはお待ちしています。
※患者さんからの診療のご相談、お問合わせは受け付けておりません。ご了承ください。