九州大学医学部 小児科 [成長発達医学分野]

小児科専門(専攻医)研修

九州大学病院小児科研修プログラムの概要

小児科医は未来のあるこども達の健康を守る、非常にやり甲斐のある仕事です。成長、発達の過程にある小児の診療のためには、正常小児の成長・発達に関する知識が不可欠です。さらに小児に関するgeneral physicianであることが必要であり、それがまたこの仕事の魅力でもあります。そのために、小児科医として必須の疾患をもれなく経験し、疾患の知識とチーム医療・問題対応能力・安全管理能力を獲得し、家族への説明と同意を得る技能を身につける必要があります。
本プログラムでは、「小児医療の水準向上・進歩発展を図り、小児の健康増進および福祉の充実に寄与する優れた小児科専門医を育成する」ことを目的とし、一定の専門領域に偏ることなく、幅広く研修します。専攻医は「小児科医は子どもの総合医である」という基本的姿勢に基づいて3年間の研修を行い、「子どもの総合診療医」「育児・健康支援者」「子どもの代弁者」「学識・研究者」「医療のプロフェッショナル」の5つの資質を備えた小児科専門医となることをめざしてください。
九州大学病院は、日本の人口の約10%が住む九州での病気を抱えるこども達の最後の砦として、日々最先端の医療を提供しています。75床の小児医療センター、25床の周産母子センター新生児内科部門を擁し、また総合周産期母子医療センターに加えて、小児救命救急センター、小児がん拠点病院にも認定されています。40名以上の小児科医にとともに、小児外科、心臓外科、脳神経外科、眼科、皮膚科、耳鼻科、精神科等、全ての科において小児医療に長けた専門医を有し、協力しながらその時代における最善の医療を提供しています。
また、福岡エリアを中心とした豊富な連携施設も、本プログラムの魅力のひとつです。地域の中隔病院を数多く揃え、小児科医として十分な経験と知識を身につけられるようになっています。
当プログラムでは、3年間の研修のうち1年間は、九州大学病院において難治性疾患や希少疾患、高度先端医療を含めた3次医療の研修を行います。一般病棟で、小児がんや免疫不全等の他では経験できない疾患を含め幅広い疾患を経験するとともに、周産母子センター新生児内科部門で新生児疾患を3か月、小児救命救急センターで、小児救急・集中治療を3か月研修できます。また、学会発表や、専門医受験に必要な論文作成も、各領域の専門医が手厚く指導します。残りの2年間は、福岡市立こども病院など、福岡エリア、北九州エリア、大分エリアの連携中核病院でcommon diseaseを学び、小児科医としての十分な基礎力を身につけることができます。なお、研修病院は希望アンケートに従って決定し、場合によっては九州大学病院で2年間の研修をすることも可能です。

大学病院で高度な専門医療を1年間、連携する魅力的な中核病院でcommon diseaseを2年間学ぶことで、すべての領域にわたり、小児科医として必要な経験が漏れなく身に着く体制となっています。また、専門医受験に必須の論文作成も、経験の多い指導医が丁寧に指導します。小児科専門医取得後の進路についても、大学院進学やさらなる専門分野の修練、一般小児科勤務医といった多くの選択肢を準備しています。是非当プログラムで充実した研修を行い、立派な小児科専門医を目指してください。

2020年度の専攻医募集は終了しました。2021年度の募集については改めてご案内します。
2020年度募集定員:14名 最終採用人数:7名

研修基幹施設

  • 九州大学病院

連携施設

※福岡病院を除き臨床研修指定病院

  • 福岡市立こども病院(福岡市)
  • 浜の町病院(福岡市)
  • 九州医療センター(福岡市)
  • 福岡赤十字病院(福岡市)
  • 福岡病院(福岡市)
  • 福岡東医療センター(古賀市)
  • JCHO九州病院(北九州市)
  • 小倉医療センター(北九州市)
  • 北九州市立医療センター(北九州市)
  • 山口赤十字病院(山口市)
  • 大分県立病院(大分市)
  • 別府医療センター(別府市)
  • 田川市立病院(田川市)
  • 宮崎大学病院(宮崎市)

※患者さんからの診療のご相談、お問合わせは受け付けておりません。ご了承ください。